司法書士マンションリーガルコンシェルジュ

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司法書士マサルのブログ

原 勝

東京都町田市にある司法書士マンション管理士事務所の代表。
海辺の街に住むのを夢見る趣味多き釣り人。
最近は床板貼ったり屋根塗ったりとD.I.Y.スキル向上中。
1981年8月22日生のA型

築浅マンションオーナー超必見

こんにちは、司法書士マサルです。

無駄遣いが大嫌いです。

管理組合は無駄遣いの宝庫です。

今回のお話は、これに気づくのが遅かったために大変な苦労をした管理組合の物語です。

分譲時、修繕積立金額を低く設定して販売するのはデベロッパーの常套手段です。

某管理組合が第1回目大規模修繕を乗り越えるまでの戸当たり修繕積立金の遍歴は次のとおりです。

第6~10期   1,585円/月 値上げ(前期比20%UP)
第11~12期 1,865円/月 値上げ(前期比19.61%UP)

5期ごとに修繕積立金を20%値上げするという修繕計画の下、13期首の大規模修繕完了までに合計で約780万円、値上げ分で積立てました。

これでも大規模修繕費を賄えず、借金をして返済のために13期から7年間4,475円値上げ(前期比39.34%UP)となりました。

これを含めると当初修繕積立金額ベースでは大規模修繕のために合計約2,800万円の値上げが必要でした。

3期に管理費を見直して、その分4~12期の9年間修繕積立金に回せれば理想的です。要するに、直近の大規模修繕検討時期では遅いのです。

月額28万円管理費を削減できれば9年間で3,024万円貯められます。
月額38万円管理費を削減できれば9年間で4,104万円貯められます。
月額47万円管理費を削減できれば9年間で5,076万円貯められます。

上記管理組合は大規模修繕完了後、月額26万円の管理費削減を実現しました。
9年間で2,808万円です。

管理の無駄をなくせば、修繕積立金の値上げも借金もする必要はなかったのです。

管理費を削減する方法は

  • 管理スペックのダウン
  • 管理委託費の価格適正化

この2つしかありません。

管理組合創立時の管理スペックは、管理会社が儲かるようにオーバースペックが基本のため、見直しが早ければ早いほどその効果は大きいです。

大規模修繕なんてまだまだ先のこと、なんて考えている場合ではありません。

お金がどんどん羽ばたいていってしまいます。